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絡まる糸がほどけない

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週末の東京はお天気もよく、気持ちのいい気候だった。
でも、私の心の奥にはしとしとと雨が降り止まない。

ここに書く事なのか迷った。
でもいま、この時点での気持ちがあって、それはまぎれもない事実で
それを書き留める場があるなら書いてみようと思う。
明日には変わってるかもしれない。それでも書いてみようと思う。
(たぶん音楽にさほど興味ない人にはたいしたことじゃない。
それでも私は大好きな音楽のことで、
こんな事を思っているんだという事を伝えてみたい)




私には好きなバンドというのがいくつもある。
その中でも、ずっと私の心を離さないでいるのが「GOING UNDER GROUND」
そのメンバーであるキーボードのよういっさん、こと伊藤洋一さんが
ツアーファイナルの日比谷野外大音楽堂のライブを最後に
ゴーイングをやめる事になった。(この内容のメールがファンクラブから届きました)
寝耳に水とはよくいったものだ。
理由が「育児」とはよういっさんらしい。
そうか〜とわかったつもりでいた。

でも、時間がたてばたつほど気持ちがどんどん混乱してきた。
考えれば考えるほど、なんで?なんで?が出てきた。
頭ではわかってるつもりだった。
でも心がぜんぜんわかってくれない。
わかろうとすればするほど、心の糸が絡まってぐちゃぐちゃになっていった。

一人ではどうしようもなく途方にくれてしまい、同じくゴーイングが好きで
ずっと一緒に見てきた友達に会いにいった。
友達も同じような事を思っていた。

正直、五人じゃないゴーイングというのがまったく想像がつかない。
以前ドラムの丈さんが肺炎で入院して
4人+サポートドラムという編成のゴーイングのライブを見た。
サポートの人には、とても申し訳ないけど
「ゴーイングじゃない」と思ってしまった。
「あの5人じゃないとゴーイングじゃない」ということを知ってしまった。

ゴーイングのワンマンライブとして日比谷の野音は3回目。
しかも前回、前々回は台風、大雨。とあいにくの天気だったので
今度こそは晴れて、より気持ちいい楽しいライブになるんだと
信じて疑わなかった。
だから、よういっさんが最後になることを知って
無意識で「笑って楽しく見送らなきゃいけない」気がしてた。
だから、絡まってしまった心の糸をきちんとほどいて、
きれいなちょうちょ結びにして、野音に行かなくちゃいけないと思い込んだ。

でも、ぶっちゃけそんな事は無理だとわかった。
よういっさんがいなくなるのは、誰がなんと言おうとさみしいし、悲しい。
でもそれでいいんじゃないのか、と。
そのさみしいのとか悲しいのを全部持って野音に行こうと。

私にとってゴーイングのライブというのは「一番素直な自分でいられる場所」
嬉しい時や楽しい時も、さみしい時や悲しい時やつらい時も
ゴーイングの音楽はいつも全部受け止めてくれた。
泣いても笑ってもいいのが、ゴーイング。
だから最後だからといって、無理に笑顔でいることなんてない。
絡まった糸は絡まったままでいいんだ。
それがゴーイング。
だからずっと好きなんだ。
これからもずっと。
by hijiribashi | 2009-04-12 23:42 | おんがく